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カラマツ防腐・防蟻土台

  • 製品化の背景

    土台は、建築物上部からの垂直荷重、風や地震などの水平力に伴う荷重を最終的に受ける重要な部材であり、木材であれば何でも良いわけではありません。
    土台に適した木材は、めり込みが少ないこと(比重が大)、腐れにくく耐水性に優れていることなどの条件を長期にわたって維持し、さらにコスト競争力を持った商品であることが求められます。
    カラマツは、紅カラと称して岩手県内でも昔から土台としての利用実績を持ちますが、反り・ねじれが生じやすいこと、シロアリに対する防蟻処理技術が難しいこと等の理由から、量的に普及していないのが実状でした。
    この難しい防蟻処理技術(薬剤が注入し難いという問題)を解決できれば、ヒバやクリと同等の機能を持ち、同時に市場価値のある土台が誕生すると考えた当社は、新たなカラマツ防腐・防蟻土台の開発に挑戦しました。

  • AQ認証書・認証評価書

    他の木材においても薬剤が注入しにくい場合、薬剤を浸透しやすくさせる目的で集成材の表面に、意図的にキズを付けるという加工方法(インサイジング加工)が取られます。しかし、カラマツに対して従来のインサイジング加工では薬剤浸透量、浸透深さとも十分な性能が得られませんでした。
    そこで、インサイジング刃の形状の変更、インサイジング加工速度の変更、定圧式の機械から逃げの効く油圧式の機械への変更など試行錯誤を繰り返し、さらに一度に4表面へのインサイジングができる通常の加工機ではなく、2面ずつ2回に分けてインサイジングを行う加工機を考案し、全国で初めてカラマツ防腐・防蟻処理土台(AQ認証品)の商品化に成功しました。